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『沖縄のトリセツ』地形,交通,歴史,産業などから沖縄を分析した一冊


地方の書店は,ご当地に関する本の宝庫です。東京の書店やネット書店では取り扱っていない,または取扱はあるけれど目立たない本も,その地方に行けば平積みにされていたりします。

今回は,ジュンク堂書店 那覇店で見かけた『沖縄のトリセツ』を紹介します。

本書は,沖縄での生活や文化,食事,レジャー,ビジネスなどについて解説したガイドブックです。主な内容は以下の通りです。

  • 沖縄の文化や歴史について
  • 沖縄での生活に必要な情報(住まい,交通,医療,教育など)
  • 沖縄の食文化(沖縄料理,泡盛,居酒屋など)
  • 沖縄の観光スポットやレジャー(ビーチ,ダイビング,シュノーケリング,グスクなど)
  • 沖縄でのビジネスや仕事の情報

また,沖縄での生活や働き方,人との関わり方についても触れており,沖縄での暮らしや働き方に興味がある人にとっては役立つ一冊となっています。



沖縄のデータが好きな人におすすめ

本書は,地形,交通,歴史,産業などの角度から沖縄県を分析した本です。

沖縄の観光が好きな方もそうですが,どちらかというと地形,交通(ゆいレール,ケービン),歴史(琉球,戦後)などの方面に興味がある方は間違いなく楽しめるはずです。

『沖縄のトリセツ』の目次

本書の構成は,以下の通りです。

  • Part1 地図で読み解く沖縄の大地
  • Part2 陸海空沖縄に巡らされた交通網
  • Part3 沖縄で動いた歴史の瞬間
  • Part4 沖縄で生まれた産業や文化

また,他にも,グラビア(空から見た沖縄県),マップ,特集,コラムなども収録されています。

【マップ】

  • 沖縄県の全41市町村マップ
  • 沖縄県の交通マップ
  • 沖縄県の島マップ
  • 沖縄県3D鳥瞰図

【特集】

  • 沖縄の世界文化遺産 琉球王国のグスク及び関連遺産群
  • 古地図で読み解く沖縄県
  • 沖縄の島々 有人離島37

【コラム】

  • データでわかる全41市町村 vol.1 人口
  • データでわかる全41市町村 vol.2 所得
  • データでわかる全41市町村 vol.3 農業・漁業

トリセツだけあり,充実したデータがうれしいです。

県民の足や輸送手段として活躍した沖縄県軽便鉄道とは?

かつて沖縄島には,沖縄県鉄道と呼ばれる県営の鉄道が存在した。1917年(大正6年)までは沖縄軽便鉄道,以降は沖縄県鉄道が正式名称で,県民からは「ケービン」という愛称で親しまれていた。

沖縄県には,3つの沖縄県鉄道がありました。

  • 那覇〜与那原間(与那原線)
  • 国場〜糸満間(糸満線)
  • 古波蔵〜嘉手納間(嘉手納線)

ざっくり説明すると,那覇〜与那原が沖縄本島の東西,国場〜糸満が那覇から南,古波蔵〜嘉手納が那覇から北方面に向かう線路です。沖縄都市モノレール(通称「ゆいレール」)が,那覇空港からてだこ浦西(首里の少し先)までというのを考えると,かなり利便性の高い路線であることがわかります。

沖縄県鉄道は,1944年(昭和19年)に那覇駅が焼失し,1945年に運行を停止しました。

沖縄県鉄道については,沖縄県立博物館(新都心にあります)で詳しく説明されているので,興味がある方はぜひおすすめします(僕もそこで初めて知りました)。

現在,那覇〜名護間を1時間で結ぶ「沖縄鉄軌道計画」があるので,こちらも楽しみです。

戦後アメリカの統治下となった沖縄

1945年(昭和20年)3月26日に慶良間(けらま)に上陸したアメリカ軍は,南西諸島における日本の権限停止と占領の開始を布告した(ニミッツ布告)。これにより沖縄は政治的に日本と切り離され,本土とは異なった戦後を歩むことになる。

沖縄は,日本で唯一の地上戦が行われた場所です。本書でも「近現代史」で触れられています。

1952年(昭和27年)4月28日,前年にサンフランシスコで締結された「日本国との平和条約」と日米安全保障条約が発効され,日本は主権を回復する。しかし,沖縄は引き続きアメリカ軍の施政権下に置かれることになった。

そして,日本が主権を回復したあとも,沖縄はアメリカのひとつでした。

佐藤栄作首相とニクソン大統領の沖縄返還交渉の末,1972年(昭和47年)5月15日に沖縄は日本に返還される。戦後の日本が高度経済成長期を経て発展を遂げたのに対し,アメリカ軍政下に置かれた沖縄は取り残され,基地依存型の経済構造が形成された。

僕は「沖縄ならではの独自文化」は大好きです。

沖縄の郷土料理・沖縄そば

沖縄の食文化の代表格のひとつといえば「沖縄そば」だろう。100%小麦粉でつくられた麺と,豚とカツオダシの効いたスープに,三枚肉やソーキ(豚の骨つきあばら肉),青ネギ,しょうがなど食欲をそそる具材が乗っている。沖縄県人にとってのソウルフードであるだけではなく,全国的に人気の沖縄そばだが,じつはその発祥については,はっきりとわかっていない。

沖縄に来た方なら一度は食べる沖縄そばです(僕も大好きです)。

あの独特の麺は,100%小麦粉のようです。それもあって,「そば粉を一切使用しないものをそばと呼ぶのは違反」ということで,一悶着あったという歴史も…。

ちなみに,10月17日は「沖縄そばの日」です(「本場沖縄そば」の呼称を勝ち取った日)。

まとめ

本書は,地形,交通,歴史,産業などから沖縄を分析した本です。観光だけではなく,沖縄のことを深く知りたい方ならきっと楽しめる内容になっています。

書名 沖縄のトリセツ
出版社 昭文社

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