琉球大学におけるChatGPTなどの生成AIツールの利用について書きます。
まず、琉球大学から、「ChatGPT等の生成系AIの利用について」というお知らせがあります。
授業における課題やレポート等を提出する際、ChatGPT等の生成系AIのみを用いて文章を作成することはできません。また、作成時に安易に利用してしまうと、皆さんの学習が深まらないことが懸念されます。
学びを深めるためには、人と人との対話や、様々な書籍や論文に触れること、海外を含む自然や社会、文化の中での体験も重要です。学生の皆さんが、自分自身で考え、生成系AIに対しては良識と正しい倫理観に基づいて利用することを期待します。
ここでは、「ChatGPT等の生成系AIのみを用いて文章を作成することはできない」「学習が深まらない」といったように、禁止やデメリットについて述べています。しかし、この記事を書いている時点においては、生成系AIによる日本語の文章は、まだクセがあり、禁止されているから使わないというよりも、レポート等で「本文」を作るのは少し心もとないというのが正直なところです。
私の周りでもChatGPTを使って課題等を作ったという方を見たことがありますが、私が見ても不自然に感じました。まして、課題をチェックするのは、その分野を専門に研究している先生方です。
なお、授業においては、先生によって取扱いが異なり、「使ってはいけません」という先生もいれば、「使うのはよいけれど、GPTの反応はこちら(先生方)でも確認しているため、どのような内容のものができるかは大方想像でき、それは使い物にならないと思ってください」という先生もいらっしゃいました。使わないでくださいというより、使えないと思ってくださいというものです。
令和5年9月27日、「国立大学法人琉球大学における生成AI利用に関するガイドラインの制定について」という学長メッセージとともに、「国立大学法人琉球大学における生成AI利用に関するガイドライン」が公表されました。
基本的な考え方としては、次のように定められています。
生成AIを活用するリテラシーを身につけ、生成AIの出力内容を総合的に分析し、上手に使いこなすことができれば、利便性や生産性を向上させることができます。本学の教職員および学生がAIの扱い方や活用法、問題点について、高い倫理観を持ち、自分自身で考えて行動することを求めます(3項)。
また、教育の場面において、適切な使い方の例として、次のものがあげられています。
学生が論点整理や情報収集などに活用し、個々人の学びを深めること。
一方、不適切な使い方としては、以下のものがあげられています。
学生個人の意見や作品が求められる課題に対して、生成AIが出力した生成物をそのまま提出すること。
生成AIを使うのが悪いのではなく、生成AIは不正確なことも多く、根拠や裏付けをとらないで課題等をつくるのは、大学教育という面において問題があるというイメージで捉えるとよいと思います。
レポート等の課題をつくるときに、ChatGPT等を使いたい場合、構成をつくるときに使うのをおすすめします。まず、どのような主旨のレポートなのか、それをもとにどのような構成をつくればよいかといったことをChatGPT等に打ち込み、構成をつくっていきます。それを元に本文を書いていくという方法が考えられます。新しいサービスができたとき、多くの大人のように否定するのではなく、反対に盲信するのでもなく、上手に活用する、そんな大人になれたら素敵だと思っています。