「政治・国際関係学概論」は、人文社会学部国際法政学科の「学科基盤科目(必修)」のひとつです。4単位履修するうち、1年前期が「法学概論」、1年後期が「政治・国際関係学概論」になります。ここで、概論を学び、2年次に「法学プログラム」または「政治・国際関係学プログラム」に進学します。
基本情報
| 科目名 | 政治・国際関係学概論 |
| 開講年度 | 2024年度 |
| 開講学期 | 後期 |
| 単位数 | 2単位 |
| 授業形態 | 対面 |
授業内容
シラバスでは、授業内容について次のように説明されています。
政治学と国際関係学を専門的に学ぶ上での導入科目。
政治学と国際関係学のそれぞれの入門的講義(各4回)を行った後、学生間でグループワークを行いプレゼンテーションの準備をしてもらう。最後3回の授業でプレゼンテーションの発表会と講評を行う。
授業は、第1回のイントロダクションを経て、第2回以降、まず、1人の先生が政治学について4回講義をします。次に、もう1人の先生が国際関係学について4回講義をします。これで、9回です。
残り3回(第10, 11, 12回)でグループワークによるプレゼンテーションの準備をし、残り2回(第13, 14回)でプレゼンテーション発表をします。最後(第15回)は、講評です。
大学の授業ではグループワークが何度かありますが、基本的に学籍番号などでグループが決まることが多いので、友人が少ない方でも特に気にしないで参加することができます。私の場合、社会人で現役の学生さんに気を遣わせてしまわないかいつも不安でした(笑)。しかし、いろいろなグループワークを通して、同じクラスの方と交流できるようになり、素晴らしい経験ができたと思っています。
授業の最後は、2年次の「法学プログラム」「政治・国際関係学プログラム」の進路振り分けについての説明があります。ここでいよいよ最初の分かれ道があります。
プレゼンテーションについて
この授業では、最後にグループごとでプレゼンテーションを行います。授業全体を通して準備を進めることになるため、その内容について紹介します。
「政治・国際関係学概論」では、政治学、国際関係学のいずれかを選びます。例年、国際関係学の方が人気があるみたいで、私たちの年も国際関係学の方が人気がありました。おそらく、学生が興味を持ちやすいというのと先生の授業が上手いというのがあるのだと思います。4(政治学):6(国際関係学)くらいの比率になるように調整されます。
政治学または国際関係学の割り振りが決まったら、より具体的なテーマを決めます。テーマが決まったら、全体の構成をつくり、それに合わせてスライドやトークスクリプトを作っていきます。スライドは、文字だけでなく、画像も活用してほしいとのことでした。
ここからは私の失敗談です。私は社会人で、プレゼンテーションなどの制作物を扱うことも多いため、その感覚で作っていきました。また、先生が「画像も活用してください」という発言をさらに超えて、動画、それも縦長動画を多く導入しました。「多く」と書いたのは、一般的にスライドは1枚1分程度が目安とされますが、私は、短いテンポで次々と情報が切り替わる方が見やすいのではないかと考え、1枚15秒程度、1分間に4枚ほどのペースで動画を盛り込みました。
また、教室が広いこともあり、後ろの席の人でも一瞬で理解できるように、スライドはワンフレーズを記載するくらいにとどめました。ここまでくると製品発表会です(笑)。
さらに、エピグラフ(小説や各章の始まりに配置される短い引用文)をつけ、SEなどの効果音も多数盛り込む演出もしました。
結果として、良い点も述べてくれましたが、「アカデミックじゃない」と評価されました。ただ、スライドはプレゼンテーション本番だけでなく、発表後に先生が確認することも前提だったようです。私はその点を想定していなかったため、評価とのギャップを感じました。
改善すべき点があるとすれば、「画像も使うこと」という指示に対して、それ以上の演出を加えるのではなく、大学のプレゼンテーションとして一般的な構成・デザインにまとめた方が評価されやすいように感じました。私自身、少し工夫をしすぎた面があったので、その点は反省しています。
評価方法・テスト形式
評価は、プレゼンテーションです。
もっとも、プレゼンテーションで「B評価」以下がつくことはまずないと思います。私が見ていても、どのグループもきちんとプレゼンテーションに取り組んでおり、先生も各グループに良いところ、改善できるところなどのフィードバックをしてくれます。私たちのグループも改善点をいくつか指摘されましたが、最終的には「A評価」でした。
気をつけなければならないのは、出席です。低い評価がつかないといっても、15回の3分の1以上(5回以上)欠席をすると、単位そのものがもらえます。実際、私がいたグループは、昨年単位を落としたという1つ上の学年の方がいて、結局最後の最後までグループワークの足を引っ張られてしまうという経験をしたので、その点はいろいろ思うことはありました。
総合評価
★★★☆☆
「政治・国際関係学概論」は、政治学と国際関係学の基礎を学び、2年次のプログラム選択につながる授業です。グループワークを通して、学生同士で交流しながら学べる点も魅力だと感じました。一方で、プレゼンテーションでは、私が考えていたプレゼンテーションの表現方法と、大学で求められる学術的なプレゼンテーションとの違いを実感する場面もありました。知識だけでなく、「大学で求められる発表とは何か」を学ぶことができた授業として、今でも印象に残っています。