琉球大学の人文社会学部国際法政学科の1年次必修科目に「法学概論」があります。法学概論を担当する先生によっては、「六法」が必要な場合があります。ただ、六法といっても選び方がわからない方も多いと思います。そこで、ここでは六法の選び方について解説します。
結論からいうと、「ポケット六法」(有斐閣/ゆうひかく)を選んでおけば間違いありません。
六法について
「法学概論」で使うコンパクト型の六法は、主に有斐閣と三省堂のものがあります。また、それぞれ判例が収録されているものがあります。一度、出版社ごとに商品名を整理します。
| 有斐閣 | 三省堂 | |
| 判例なし | ポケット六法 (2,420円) |
デイリー六法 (2,420円) |
| 判例あり | 判例六法 (3,740円) |
模範六法 (6,820円) |
※「模範六法」と比較するなら「判例六法Professional」(7,040円)が正しいという意見もあるかもしれませんが、ここではわかりやすく比較しています。
ポケット六法とデイリー六法について
多くの方が「ポケット六法」と「デイリー六法」で迷うと思います。どちらも有名ですし、行政書士や司法書士、司法試験、公務員試験、実務家の方でも使えるものです。
この2冊は、大学受験をした方がわかりやすい例でいうと、数学の「チャート式」と「フォーカスゴールド」みたいな感じが近いと思います。「チャート式」が「ポケット六法」に近いイメージです(あくまでイメージです)。
一般的には「ポケット六法」の方が多いかなという印象です(あとはデザインなど好みです)。一方、これ以外の六法(六法全書、基本六法、試験用六法等)はオーバースペックであったり、特定の試験に特化しているため、避けておくのが無難です。
判例あり六法について
六法には、条文に加えて判例の判旨(判決の重要な部分)のさらに一部が掲載されているものがあります。ただ、たとえば、憲法13条や14条など極端に裁判例が多いものは、何ページにもわたって判例が続いており、条文を引くときには少し不便な印象も否めません。このあたりは好みの問題なので、実際にどのようなものか、書店等で手にとってみるとわかりやすいと思います。
判例が掲載されていると「判例も勉強できていい!」と考える方もいるかもしれませんが、判例を学ぶには短すぎます。やはり判例を学ぶには『判例百選』(有斐閣)、またはその入門書的な位置づけの『判例50!』などを読む必要があります。いわゆる「餅は餅屋」「帯に短したすきに長し」というものです。もちろん、「判例ありの方が好き」という方もいるので、それは否定はしません。
大学の定期テストでは、六法を持ち込んで試験をする科目が多くあります。このとき、判例付きの六法は持ち込みできないため、やはり、最初の1冊は判例がないものをおすすめします。