Webサイトの依頼では、作業を始めてから「思っていたものと違う」と分かることがあります。その多くは、作る前に確かめておけば防げることです。そこで私は、依頼を受ける前に、次の6つを聞くようにしています。
1. 何が起きれば、成功といえるか
最初に聞くのは、目的です。ただし、「サイトをきれいにしたい」ではなく、「何が起きれば成功か」を聞きます。たとえば、「問い合わせが届くようにしたい」「採用の応募を増やしたい」などです。
目的が決まると、ページの中で何をいちばん目立たせるかが決まります。目的があいまいなまま作ると、どのページも同じ重さになり、読者が何をすればよいのか分からないサイトになります。
2. 誰に読んでほしいか
次に、サイトを読んでほしい人を聞きます。年齢や職業だけでなく、「どんな困りごとを持って、どこからサイトに来るのか」まで聞きます。
同じサービスでも、初めて調べている人と、すでに比べている人とでは、知りたいことが違います。読者が決まると、最初の画面に何を書くかが決まります。
3. 今、何に困っているか
今のサイトで困っていることを聞きます。「問い合わせが来ない」「更新が大変」などです。アクセス解析などの数字があれば、それも見せてもらいます。
困りごとが分かると、何から直すかの順番が決まります。すべてを一度に作り直すより、困りごとに直結する場所から直すほうが、早く結果が分かります。
4. すでに持っている素材は何か
ロゴ、写真、会社の紹介文、過去の資料など、すでにあるものを聞きます。素材があれば、それを生かした形で作れます。足りないものが分かれば、誰がいつまでに用意するかを、先に決められます。
5. 公開した後、誰が更新するか
意外に抜けやすいのが、公開した後のことです。お知らせや料金を、依頼者が自分で更新するのか、私が更新するのかによって、作り方が変わります。依頼者が更新するなら、専門の知識がなくても直せる仕組みにする必要があります。
6. いつまでに、いくらまでで
最後に、公開したい時期と、予算の上限を聞きます。時期と予算が分かると、最初に作る範囲と、後から足す範囲を分けられます。全部を一度に作れないときも、いちばん大事なところから公開できます。
聞いた内容は、文章にして返す
6つを聞いた後は、聞いた内容を文章にまとめて、依頼者に返します。口頭で聞いただけでは、受け取り方がずれていることがあるからです。文章にして確かめてもらうと、作業を始める前に、ずれに気づけます。
依頼のご相談は、お問い合わせのページから受け付けています。上の6つが決まっていなくても、ご相談の中で一緒に整理できます。
まとめ
依頼を受ける前に、成功の形、読んでほしい人、今の困りごと、持っている素材、公開後に更新する人、時期と予算の6つを聞いています。聞いた内容は文章にまとめて返し、作業を始める前にずれをなくします。

