リンクは、読者を別のページへ案内するための道しるべです。ところが、「こちら」や「詳しくはこちら」のように、押してみないと行き先が分からないリンクもよく見かけます。読者は、押すかどうかを判断する材料がないまま、押すことになります。
決まり1:「こちら」と書かず、飛ぶ先の名前を書く
【よくない例】
料金の詳細はこちらをご覧ください。
【よい例】
料金は、サービスと料金のページに載せています。
よい例では、リンクの文字を読むだけで、どのページに飛ぶのかが分かります。リンクの文字だけを拾い読みする読者にも、行き先が伝わります。
決まり2:リンクだけの行を作らない
【よくない例】
料金について知りたい方へ。
サービスと料金
【よい例】
料金は、サービスと料金のページに、プランごとに載せています。
リンクだけが1行に置かれていると、前の文とどうつながるのかが分かりにくくなります。文の中にリンクを入れると、「なぜそのページに行くのか」が、同じ文の中で伝わります。
決まり3:URLをそのまま本文に書かない
「https://」から始まるURLをそのまま本文に貼ると、長い英数字の列が文の途中に入り、読みにくくなります。また、URLだけでは、どんなページなのかが分かりません。本文には、ページの名前をリンクの文字として書きます。
決まり4:外部のサイトへのリンクは、新しいタブで開く
同じタブか新しいタブかは、意見が分かれている
外部のサイトへのリンクを、同じタブで開くか新しいタブで開くかは、意見が分かれています。Webの使いやすさを調べているNielsen Norman Groupは、新しいタブで開くかの判断についての記事で、ほとんどの場合は同じタブで開くよう勧めています。新しいタブは、読者が開いたことに気づかず、戻るボタンが使えなくなって迷うことがあるからです。
一方、Webのアクセシビリティの指針(WCAG)には、新しいタブで開くときの手法としてG201があります。新しいタブで開くなら、押す前にそのことを知らせるよう求めています。リンクの文字に「(新しいタブで開きます)」と添える方法などです。
私は、外部のサイトを新しいタブで開いている
私は、ほかのサイトへのリンクを新しいタブで開いています。読者が元の記事を読み終えていないうちに、別のサイトへ移ってしまわないようにするためです。新しいタブで開いておけば、読者は確かめた後に、元の記事に戻って続きを読めます。
この「外部」には、別の会社のサイトだけでなく、同じドメインの中の別のサイトも含めています。たとえば、運営者の紹介ページが別のサイトになっている場合も、新しいタブで開きます。読者にとっては、見た目や役割が変われば、別のサイトに移ったのと同じだからです。
リンクの文字を決めると、文章も整う
リンクの文字を「飛ぶ先の名前」にしようとすると、そのリンクで何を案内したいのかを、書く側がはっきりさせる必要があります。「こちら」と書いていたときは、案内する理由があいまいなままでも書けてしまいます。リンクの書き方を決めておくと、案内の文そのものも分かりやすくなります。
まとめ
リンクの文字には「こちら」ではなく飛ぶ先の名前を書き、リンクだけの行は作らず、URLを本文に貼らずに名前で示します。外部のサイトへのリンクは新しいタブで開き、そのことを押す前に分かるようにします。読者が、押す前に行き先を知り、押した後に元の記事へ戻れるようにするための決まりです。

