文章の書き方の本では、よく「結論から書く」と言われます。では、実際に順番を入れ替えると、読み手の受け取り方はどう変わるのでしょうか。今回は、題材を「問い合わせが少ないサイトで、最初に見直す場所」にして、書き比べました。
パターン1:結論を最後に書く
話の流れは自然で、読み手は書き手と一緒に原因を探していく形になります。一方で、「最初に何を見直せばよいか」という答えは、最後の1文まで出てきません。途中で読むのをやめた人には、答えが届きません。
パターン2:結論を先に書く
1文目で答えが分かります。2文目以降は、その答えの理由です。読み手は1文目で「自分に関係がある話か」を判断でき、関係があれば理由を読みます。
2つを並べて分かったこと
同じ内容でも、結論の位置によって、読み手がする作業が変わります。
結論が最後にあると、読み手は「この話はどこに向かうのか」を考えながら読みます。答えにたどり着くまで、すべての文を覚えておく必要があります。
結論が先にあると、読み手は答えを知った状態で理由を読みます。理由の1つ1つが、答えとどうつながるかを確かめながら読めます。
文字数にも違いが出ました。パターン2では、「原因として、まず記事の量や検索順位を疑う人が多いでしょう」という前置きが要らなくなり、233字から156字に短くなっています(句読点を含む)。結論を先に書くと、答えにつながらない文がはっきりするため、削りやすくなります。
結論を最後に書くほうが向いている場面
結論を先に書くのが、いつも正しいわけではありません。経験談や、考えが変わっていく過程を伝える文章では、結論を最後に置くほうが自然です。読み手が答えより、そこに至るまでの過程を知りたいからです。
私は、依頼者への報告や、サービスの説明、比べて選ぶための記事では、結論を先に書きます。読み手が、答えを使って次の行動を決める文章だからです。
まとめ
結論を先に書くと、読み手は1文目で自分に関係があるかを判断でき、答えを知った状態で理由を読めます。答えにつながらない文も見つけやすくなります。読み手が答えを使って何かを決める文章では、結論を先に書くのが向いています。

