「合格革命 行政書士」定番シリーズの使い方をレビュー

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早稲田経営出版の「合格革命 行政書士」シリーズの各書について、特徴や使い方、メリット、デメリットまで解説します。



「合格革命 行政書士」のシリーズ

「合格革命 行政書士」シリーズは、以下のものがあります。

  1. 合格革命 行政書士 スタートダッシュ
  2. 合格革命 行政書士 基本テキスト
  3. 合格革命 行政書士 基本問題集
  4. 合格革命 行政書士 肢別問題集
  5. 合格革命 行政書士 一問一答式出るとこ千問ノック
  6. 合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集
  7. 合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試

定番だけあり、「合格革命 行政書士」シリーズで初学者から合格レベルまで対応できるようになっています。私も、最初は「合格革命 行政書士」シリーズを中心に独学していました。のちに、音声を聴いた方が理解が促進すると思ったので、講座を使うようになりました(見違えるようになりました)。

『合格革命 行政書士 スタートダッシュ』の特徴と使い方

『合格革命 行政書士 スタートダッシュ』は、前年度の本試験前(10月頃)に発売される入門書です。最頻出のテーマを先行学習することで、「はじめの一歩」で差をつけることができます。ここで何周かしておくと、次年度の教材をそろえて本格的な学習を始めるときに負担を減らすことができます。

本書は、次年度の行政書士試験の受験を考えていて、「基本テキスト」が発売される前に学習を進めておきたい方におすすめです。「基本テキスト」は例年12月頃に発売されるので、それより前から学習を始めることで余裕を持った計画で本試験に臨めます。

ただし、本書はあくまで「スタートダッシュ」の入門書です。すでに次年度の「基本テキスト」が発売されている方は購入する必要はないでしょう。

『合格革命 行政書士 基本テキスト』の特徴と使い方

『合格革命 行政書士 基本テキスト』は、「合格革命」シリーズの中心になる一冊です。全ページカラーなので、色がある方が覚えやすい方におすすめできます。

また、「合格革命」シリーズは、TAC行政書士講座の講師が書籍専用のオリジナルWeb講義を展開する「行政書士 独学道場」に対応しているので、完全な独学本としてだけでなく、映像や音声を使って補強することも可能です。TAC行政書士講座と独学道場の違いについては、TAC行政書士講座はフル講義、独学道場はコンパクトな講義というように棲み分けがされています。

私自身、テキストだけではなく、音声や動画を使って学習すると理解の促進が全然違うと思ったひとりなので、こういった予備教材を活用するのは大賛成です。

『合格革命 行政書士 基本問題集』の特徴と使い方

『合格革命 行政書士 基本問題集』は、『合格革命 行政書士 基本テキスト』に準拠した問題集です。過去問とオリジナル問題で重要論点をマスターできます。使い方としては、①基本書を読んだあとに該当する部分の問題を解く、②わからなかったところは基本書に戻るといった方法があります。

別のところにも書いていますが、このようなテキストに準拠した問題集は使わず、基本書と過去問だけでも良いと思います。ただ、あくまで個人的な考えなので、基本書と並行して問題集も解きたいという方は、過去問に入る前にこのような問題集を使うのも良いでしょう。

『合格革命 行政書士 肢別過去問題集』の特徴と使い方

『合格革命 行政書士 肢別問題集』は、昭和62年から最新年度の行政書士試験の法令等科目の過去問を肢別に収録した問題集です。いわゆる一問一答です。

「合格革命 行政書士」シリーズは、本書が過去問になります。そのため、本シリーズだけでは、一般知識等科目を演習したり、本試験と同じ形式のフル問題で学習することはできません。ここは、現時点においては、「合格革命 行政書士」シリーズの弱点といえます。

『合格革命 行政書士 一問一答式出るとこ千問ノック』の特徴と使い方

『合格革命 行政書士 一問一答式出るとこ千問ノック』は、「基本テキスト」の中からこれまでに出題されていないオリジナル問題を1000問収録しています(つまり予想問題集です)。

本書の「はじめに」には次のようにあります。

最近の行政書士試験は難化傾向にあり、もはや過去問だけで合格することは不可能といえます(過去問を完璧にマスターしても、得点できるのはせいぜい4割程度です)。そこで、行政書士試験に合格するためには、過去問知識はもちろん、過去問で出題されていない知識についても、しっかりと学習をしておく必要はあります。

過去問で出題された知識を点で覚えるだけだと、ちょっと角度を変えた聞き方をされると応用が利かなくなってしまいます。過去問で出題された箇所は点ではなく、周辺知識をおさえて線や面で学習するようにすると良いでしょう。たとえば、審査請求の不服申立期間は主観的期間が「3年」と覚えるだけでなく、客観的期間、行政事件訴訟法の出訴期間も比較して覚えるといった具合です。

このような学習は過去問を通してもできるので、別途オリジナルの予想問題集まで手を広げる必要性は個人的にはあまり感じません。もちろん、演習を通した方が理解しやすいという方は、本書などで演習をしながら覚えていくとよいでしょう。

『合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集』

『合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集』は、記述式問題・多肢選択式問題に対応する力を養成する問題集です。本書は「基礎編」と「応用編」の2部構成になっています。

基礎編は、条文・判例の文言をチェックすることができます。応用編は、記述式は行政法20問、民法40問、多肢選択式は憲法10問、行政法20問の全部で90問が収録されています。

行政書士試験は、多くの受験生が記述式に不安を抱えています。予備校等を使っていない方は、過去問(多くは10年分)だけでは演習が不足してしまうので、問題集を使って演習をしましょう。

『合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試』の特徴と使い方

『合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試』は、3回分の模試を収録した予想問題集です。また、巻頭には、法改正の概略が掲載されています。

「合格革命 行政書士」シリーズは、過去問が肢別のみなので、本試験形式に慣れるためにも模試などは積極的に活用しましょう。ただ、模試は本試験レベルより難しいことがほとんどなので、別途本試験と同じ形式の過去問集などを用意して、演習を繰り返すとよいでしょう。

「合格革命 行政書士」のルートまとめ

最後に、「合格革命 行政書士」を活用したルートをまとめます。

  1. 合格革命 行政書士 基本テキスト
  2. 合格革命 行政書士 肢別問題集
  3. 合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集
  4. 合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試

「基本テキスト」をメインにして、問題集は「肢別問題集」のみにしました。前述のように、「合格革命 行政書士」シリーズは、本試験の形式で演習が積めないので、別途過去問を用意しましょう。また、直前期のまとめ本はあった方が心強いので、別途用意するとよいでしょう。

SOMEYA, M.

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東京都生まれ。沖縄県在住。主に行政書士試験対策について発信しているブログです。【好き】沖縄料理・ちゅらさん・Cocco・龍が如く3

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東京都生まれ。沖縄県在住。主に行政書士試験対策について発信しているブログです。【好きなもの】沖縄料理・ちゅらさん・Cocco・龍が如く3

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