今回のテーマは、インドと中国の作付け総面積に占める小麦と米の割合です。
それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。
次の図2は、インドと中国の行政区を作付け総面積に占める小麦と米の割合により区分したものであり、凡例a〜dは、行政区ごとの小麦と米の作付面積の割合により設定したグループを示したものである。また、図3は、図2中の凡例a〜dのグループの設定基準を示したものであり、a〜cは、ア〜ウのいずれかである。a〜cとア〜ウとの正しい組み合わせを選ぶ問題です。
中国は、チンリン山脈とホワイ川を結ぶ線が年間降水量1,000mmとなり、南側は稲作、北側は畑作の地域となっています。このチンリン=ホワイ線は、中国の農業について問われるときに頻出なので、ここより南側はたくさんの雨が降るために稲作、北側は畑作ということを押さえておきましょう。
インドでも、降水量が多いインド半島の東側沿岸部が稲作が多くなっています。特徴的なのは、dが多い点です。ここは、他の記事(動画)でも見たようにデカン高原で、綿花の栽培が多くなります。
これらの情報を参考に問題を見てみましょう。
まず、チンリン=ホワイ線より南側、bは稲作になるので、米の割合が高いアが当てはまります。
次に、北側、cは小麦等の畑作になるので、小麦の割合が高いウがあてはまります。
そして、bとcの間にあるaは、米と小麦の割合が同じくらいのイがあてはまります。