【地理】インドと中国の1人当たり総生産と出生率について(家族計画や経済特区)

地理

今回のテーマは、インドと中国の1人当たり総生産と出生率です。

それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。

次の図4はインドと中国の行政区について、2001年と2018年の1人当たり総生産と出生率を示したものである。図4に関することがらについて述べた文章中の下線部①〜④のうちから、適当でないものを一つ選ぶ問題です。

図や表がある問題について、文章の正誤を答えるものは、知識が求められるものと、図や表を読み取る力が求められるものがあります。ひとつずつ見てみましょう。

①、1人当たり総生産が高い地域と、出生率の相関関係を見ると、1人当たり総生産が低い地域では出生率が高く、1人当たり総生産が高い地域では出生率が低くなっているので、正しいです。

②、1人当たり総生産の差は、2001年から2018年にかけて、インドよりも中国の方が大きくなっているので、正しいです。もう少し具体的にいうと、2001年において、インドと中国の1人当たり総生産は、左側に寄っているのがわかります。一方、2018年では、中国は左右に大きく広がっています。1人当たり総生産の差が大きいということは、つまり、貧富の差が広がっているということです。

①と②については、図を読み取る選択肢でした。

 

インド

③、インドでは、家族計画が行われましたが、農村部では出生率は下がっていないので、誤りです。もっとも、この選択肢を自信を持って答えるのは難しいと思います。なぜなら、中国の一人っ子政策はわかっても、インドにあるかどうか判断するのは難しいからです。そのため、①と②は図から正誤を判断し、④は経済特区であることから正しいと判断して、消去法を使うことになると思います。

 

改革開放政策

④、中国では、1978年に、改革開放政策が始まり、市場経済が導入されました。これにより、沿岸部に深センなどの経済特区が設置され、工業化が進みました。一方、内陸部は工業化が遅れ、経済格差が広がったので、正しいです。

参考:貿易構造と人口動態からみたインドの経済成長の特徴 : 世界経済の潮流 2023年 Ⅰ – 内閣府

今回わかったこと

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