【地理】主要な資源について、炭田と油田の地域的な偏り、石炭と石油の消費量など

地理

今回のテーマは、主要な資源です。

それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。

次の図1中の凡例アとイは炭田と油田のいずれかであり、文AとBは石炭と石油のいずれかを説明したものである。油田に該当する凡例と石油に該当する文との正しい組み合わせを、後の①〜④のうちから一つ選べ。

 

この問題は、世界の主要なエネルギー資源である石炭と石油の分布に関する地理的な偏りを理解するためのものです。資源の分布や特徴を理解することで、文Aと文Bがそれぞれどの資源を指しているのかを明らかにし、図の凡例と対応させることが求められています。

まず、石油は、現代のエネルギー供給において非常に重要な資源であり、世界中で消費されています。しかし、石油の埋蔵量には地域的な偏りがあり、特に中東地域に集中しています。サウジアラビア、イラク、クウェートなどの中東諸国が、世界の石油埋蔵量の大部分を占めています。このことから、アラビア半島付近に多いイが石油であることがわかります。

次に、石炭は主に中国、インド、アメリカ、オーストラリアなどで産出されており、エネルギー供給源として長い歴史を持つ資源です。特に中国は世界最大の石炭生産国であり、消費量も圧倒的です。このことから、オーストラリアなどでみられるアが炭田であることがわかります。

凡例については、それほど難しくはありません。間違いやすいのが、AとBの文です。

A「この資源は、生産量上位10か国の世界に占める割合が9割を超えており、世界最大の生産国と消費国が同一である。」

このことから石油に飛びついてしまいたくなります。石油の最大の生産国と消費国はともにアメリカ合衆国だからです。しかし、石炭も最大の生産国と消費国はともに中国で同一です。そのため、ここは間違えてしまいやすい部分といえます。

B「この資源は、世界のエネルギー供給量の約3分の1を占めており、確認されている埋蔵量の約半分が特定の地域に偏っている。」

ここで、石油が世界のエネルギー供給量で最大であるといことに気づくと、Bが石油であることがわかります。埋蔵量の約半分が特定の地域に偏っている点について、中東なので正しいですが、この知識について、石炭ではなく石油であることを自信を持って答えるのは少し難しいように感じます。

参考:(キッズ外務省)1日あたりの原油の生産量の多い国 | 外務省

今回わかったこと

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