琉球大学に合格するための生物基礎の共通テスト対策

高校生

ここでは,琉球大学(医学部医学科を除く,以下同じ)に合格するための共通テストの生物基礎の対策方法について解説します。あくまで一例なので,参考にしてみたり,「自分はこう思う」という方は,ぜひ自分の方法で対策してみてください。

生物基礎のインプット

共通テストで生物基礎を選択するのは,琉球大学でいうと,人文社会学部や国際地域創造学部など主にいわゆる「文系」学部の方です。他の理科基礎科目と比べて,生物基礎は暗記が中心となるため,苦手意識を持っている方は比較的少ないかと思います。

もちろん,中には苦手としている方もいると思うので,ここでは,苦手な方向けに足並みをそろえて始めます。ある程度理解できている方は,わかる部分は飛ばしてお読みいただければと思います。

生物基礎の映像授業は,『Try IT(トライイット)』をおすすめします。生物基礎と生物の講義を担当されている星野 賢哉(ほしの・さとや先生),とてもわかりやすいです。科目によってさまざまですが,「スタディサプリ」の生物は,初学者だと少し難しいような気がします。このあたりは人によって感じ方はさまざまなので,相性が良い方を選べば問題ありません。

どちらを選ぶ場合にしても,教科書資料集(学校で配られたもの)は手元に用意しておきましょう。そして,授業を見ながら大切だと思ったところは線を引くなどをしてくと,あとで見返したときに役に立つと思います。教科書に線を引くのがイヤな方は,ノート等にまとめるとよいでしょう。

もし,教科書がない,または教科書とは別に参考書を用意したい方は,教科書のようなトーンが良い方は『チャート式 新生物基礎』(数研出版)をおすすめします。通読や辞書としても活用できます。

また,講義のようなトーンの方が良い方は,以下の参考書があります。

  • 田部の生物基礎をはじめからていねいに 改訂版(2024年,ナガセ)
  • 大森徹の生物基礎が驚くほど身につく41講(2018年,文英堂)
  • きめる!共通テスト 生物基礎(2020年,Gakken)

田部の生物基礎をはじめからていねいに』は,東進ハイスクールの田部 眞哉(たべ・しんや)先生の著作です。生物基礎のものは会話調だったり,ときには細胞などを擬人化して描いているので,そういった方が理解しやすい方におすすめします。新課程に対応した改訂版が発売されました。

大森徹の生物基礎が驚くほど身につく41講』は,駿台予備学校の大森 徹(おおもり・とおる)先生の著作です。こちらもやわらかい調子で進んでいきます。生物基礎は,田部先生と大森先生で自分に合う方を選ぶ方が多いように感じます。私はどちらも読んでいました。

きめる!共通テスト 生物基礎』は,河合塾の唐牛 穣(かろうじ・ゆたか)先生が執筆されています。巻末には,別冊「要点集」がついていて,私は,本試験当日はこれだけ持っていきました。私は理科は化学基礎と生物基礎を選択したのですが,最後は「きめる」の要点集が大活躍しました。

なお,好みに合わせて,「きめる」シリーズと双璧をなす「面白いほど」シリーズ(KADOKAWA)を選んでもかまいません。私は,レイアウトや色使いの好みで「きめる」シリーズを使っていました。

もう一点,化学基礎では,『共通テスト 化学基礎 集中講義』(旺文社)を推奨していました。ただ,生物基礎の『集中講義』は,まとめ方などがあまり相性が良くなかったので,選びませんでした。同じシリーズでも,担当される方によってけっこう毛色が変わる印象があります。

生物基礎の共通テストの問題集

ひととおりインプットができたら,問題集を使って演習をするのをおすすめします。ただ,もしインプットがひととおり終わったのが9月以降の場合は,いきなり過去問を使ってしまってもかまいません。

問題集は,学校で配られた傍用問題集(教科書と併用して使う問題集)があればそれを使いましょう。用語の確認から計算問題まで,基礎を十分に身につけることができます。もし,ない方は,『リードLight生物基礎』『リードLightノート生物基礎』(ともに数研出版)などをおすすめします。

なお,『リードLight生物基礎』(B5)と『リードLightノート生物基礎』(A4)の違いはサイズで,どちらも内容は変わりません。

ひととおり,知識の確認ができたら,生物基礎は共通テストの過去問に移りました。

生物基礎の共通テストの過去問

9月くらいからは,過去問を使った演習をしましょう。過去問は,『共通テスト過去問研究』(教学社),または『共通テスト過去問レビュー』(河合出版)がおすすめです。いわゆる「赤本」と「黒本」です。

一般的に黒本の方が解説が詳しいと言われています。ただ,最終的には好みなので,書店に行って確認するよにしましょう。個別試験対策ではおそらく赤本を使うことになるので,赤本の解説などの雰囲気に慣れておくという考え方もあります。私は,生物基礎は「赤本」を使っていました。

生物基礎の共通テストの問題は,センター試験(2020年以前)時代とは異なり,いろいろな応用力が試されるので,用語を覚えただけでは通用しないことがわかります。もし,過去問をやって解けない部分があったら,問題集に戻って演習を繰り返しましょう。もし,問題集の問題が難しく感じる場合は,基礎の理解が不足していると思うので,今一度インプットに戻ってみましょう。

生物基礎で詰まることが多いのは,ミクロメーターを使った計算,DNAの計算,酸素解離曲線,尿の計算あたりだと思います。また,用語の暗記で詰まるのは,生体防御の細胞の役割,ホルモン分泌,バイオーム,一次生産と二次生産,窒素の循環あたりだと思います。

計算は,暗記だけで乗り切ろうとすると少し違う角度で聞かれたときに応用できなくなってしまうので,概念から理解できるようにすることが大切です。また,用語は,表などをつくって,比較しながら覚えていくのをおすすめします。発見した人物の名前が付けられているものなど(後世の人にとって)脈絡がないようなものに関しては,繰り返し見ることで少しずつ覚えていきましょう。

生物基礎の共通テストの模試

12月くらい,ひととおり共通テストの過去問がわかってきたら,本試験形式の演習をするために,各出版社から発売されている模試を活用するのをおすすめします。代表的な模試として,『共通テスト総合問題集』(河合出版),『共通テスト実戦問題集』(駿台文庫),『共通テスト実戦模試』(Z会)があります。琉球大学の合格点を考慮すると,河合塾の『共通テスト総合問題集』でよいでしょう。ほかの2つだと,本試験のレベルを超えていて負荷がかかりすぎるように感じます。

まとめ

琉球大学に合格するための共通テストの生物基礎の対策方法について解説してきました。生物基礎は,地学基礎と並んで比較的暗記の比率が高く,いわゆる文系科目を得意とする方にとって,得点しやすい科目のひとつです。苦手な分野は,教科書や参考書に立ち戻り,問題演習を通じて,ひとつずつ潰していけるように学習を進めてみましょう。

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