今回のテーマは、アメリカ合衆国の言語です。
それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。
アメリカ合衆国は、ヨーロッパ系、ヒスパニック、アフリカ系、アジア系の人種がいます。
多くの人種・民族がいることから「人種のサラダボウル」といわれます。
この中で、多数派を占めるのはWASP、ホワイトアングロサクソンプロテスタントと呼ばれる人たちです。ホワイトは白人、アングロサクソンはいわゆるイギリス系の人、プロテスタントはキリスト教のプロテスタントです。なんとなく、私たちが想像するアメリカ人だと考えれば大きく間違うことはないでしょう。
ヒスパニックとは、メキシコやキューバなどスペイン語圏からのアメリカ合衆国への移住者のことです。
今回の問題では登場しませんが、アフリカ系は、かつて奴隷貿易により米国へ連れてこられた人たちの子孫になります。
さて、アメリカ合衆国は、全体的にはヨーロッパ系が多数です。
続いて、ヒスパニックは、メキシコなどからの移民なので、メキシコに近い場所に多くいます。このあたりだとマイアミやロサンゼルスなどが該当します。
アフリカ系は、南部に多くいます。奴隷として連れてこられたのがこのあたりだからです。その後、北上するなどありましたが、今回はそこまでは言及しません。
アジア系は、太平洋側の州に多くいます。これは、ゴールドラッシュのときに中国から多くの移民がカリフォルニアに流入したからです。また、現在は、カリフォルニア州サンフランシスコにあるシリコンバレーでは、テクノロジー産業が発達しており、多くのアジア系の人々が移住してきています。
これらの情報を参考に、問題を見てみましょう。
まず、スペイン語がもっとも多い4は、メキシコに近いマイアミになります。
次に、スペイン語が多い、3がロサンゼルスになります。
続いて、1と2のうち、アジア・太平洋系言語が多い2が太平洋側のシアトルになります。
最後に、残った1がミネアポリスです。