今回のテーマは、インド、中国、オーストラリアの輸出額と移民の総出数です。
それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。
次の図6は、インド、中国、オーストラリアについて、1995年と2019年における3か国間の輸出額と移民の送出数を示したものである。図6中のタとチはインドと中国のいずれか、PとQは輸出額と移民の送出数のいずれかである。中国と輸出額との正しい組み合わせを選ぶ問題です。
まず、輸出額について、オーストラリアの最大の輸出相手国は中国です。このことから、オーストラリアから太い線が向いているチが中国になります。これで判断することができました。
また、移民の送出数について、オーストラリアは、かつて、白人移民を中心に構成しようとする白豪主義をとっていましたが、1975年に撤廃し、現在は多文化主義をとっています。そのため、中国やインドからオーストラリアへの移民が増加しています。このことから、タとチから太い線が出ているPが移民であることがわかります。あとは、輸出額について、前述のように判断するとよいでしょう。
参考:白豪主義から多文化主義へ | NHK for School
この問題は、オーストラリアと中国の輸出入の関係の知識があれば解けるので、それほど難しくはなかったと思います。もし、難しく感じた方は、オーストラリアから資源が多く中国に輸出されていることを資料集などで押さえておきましょう。