【地理】豪雨の降水量と河川の水位(都市化することによる都市型水害)

地理

今回のテーマは、豪雨の降水量と河川の水位です。

それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。

次の図8は、日本の都市内を流れる小規模な河川について、短時間の豪雨の降水量と河川の推移の変化を模試的に示したものであり、凡例XとYは、都市化の前と後のいずれかである。また、後の文章は、図8に関することがらについて述べたものである。組み合わせとして適切なものを選ぶ問題です。

いつもの系統地理の問題と違い、求められる知識の量が少ないのが特徴です。

おそらく、都市化により水位が下がると考えた方は、「遊水地や放水路が作られた」を選び、水位が上がると考えた方は、「地表面が舗装された」を選ぶのではないかと思います。

 

都市化をすると、一般的には、地表面がアスファルトなどになるので、雨水が浸透しにくくなり、河川の水位が高くなり、都市型水害が発生します。

ということで、答えは「YからX」になり、「森林や田畑が減少し、地表面が舗装された」になります。

 

東京都総合治水対策協議会

東京都総合治水対策協議会では、都市型水害の要因として3点をあげています。

①地表がアスファルトなどに覆われていることによる流域の保水・遊水機能の低下
②地下利用など土地利用の高度化が進んでいることによる被害の増大
③ヒートアイランド現象や地球温暖化が原因と言われる集中豪雨の発生

今回の問題に限定すると、「①地表がアスファルトなどに覆われていることによる流域の保水・遊水機能の低下」が当てはまります。また、昨今では、集中豪雨の発生も多いことから、さらに都市型水害に拍車がかかっているように感じます。

参考:総合的な治水対策とは(都市型水害の発生要因) – 東京都総合治水対策協議会

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