【地理】パルプと古紙の消費量について(アメリカ合衆国、カナダ、ドイツ)

地理

今回のテーマは、パルプと古紙の消費量です。

それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。

 

後の図6は、いくつかの国におけるパルプと古紙の消費量を示したものである。図6中のカ〜クは、アメリカ合衆国、カナダ、ドイツのいずれか、凡例XとYはパルプと古紙のいずれかである。ドイツとパルプとの正しい組み合わせを選ぶ問題です。

 

まず、パルプについて、林業の面から考えてみましょう。

森林は、世界の陸地の約3割を占めます。

 

面積が広い国は森林が多く、熱帯林では広葉樹林、亜寒帯林では針葉樹林が自生しています。また、用途としては、先進国は主に用材、発展途上国は主に薪炭材になります。たとえば、カナダでは針葉樹林が用材として使われ、アフリカ諸国では広葉樹林が薪炭材として使われるといえます。

 

パルプの生産量の1位はアメリカです。世界の約25%のシェアを持ちます。2位はブラジルです。豊富な森林資源を利用しており、世界のパルプの約10%を占めています。以下、中国、カナダと続きます。

参考:FAOSTAT「Forest product statistics」

 

次に、パルプと古紙の消費量について、考えてみましょう。

パルプと古紙の消費量は、国の人口に対応します。紙を使う人口が多ければ、その分、消費量が増えるのは当然といえるでしょう。

これらの情報を参考に問題を見てみましょう。

今回、対象となるのは、アメリカ合衆国、カナダ、ドイツです。

このうち、もっとも人口が多いのは、アメリカ(約3.3億人)なので、もっともパルプと古紙の消費量が多いカが該当します。そして、日本(約1.2億人)の次に人口が多いキは、ドイツ(約8300万人)が該当します。カナダ(約3800万人)は、もっとも消費量が少ないクが該当します。

パルプと古紙については、パルプの生産量が多い国はパルプを使い、パルプの生産量が少ない国は古紙を多く使います。アメリカは、世界でもっともパルプを生産している国なので、Xがパルプであることがわかります。カナダもパルプの生産量が多いため、Xがパルプだと考えられます。反対に、ドイツはパルプの生産量が多くないので、Yが古紙であるとも考えることができます。

今回わかったこと

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