文章の印象は、漢字とひらがなの割合でも変わります。漢字が多いと硬く、詰まった印象になり、ひらがなが多いと、やわらかい一方で、言葉の切れ目が分かりにくくなります。今回は、題材を「記事を公開する前の見直し」にして、言葉の書き方だけを変えた2つの文章を用意しました。
パターン1:漢字を多く使った文章(漢字の割合52%)
パターン2:一部をひらがなにした文章(漢字の割合32%)
漢字の割合は、句読点を除いた文字のうち、漢字が占める割合です。
2つを並べて分かったこと
パターン1では、「事」「出来る」「為」「迄」「頂く」「下さい」「勿論」「無い」「置く」が漢字になっています。これらは、それ自体が中身を持たず、ほかの言葉を補う働きをする言葉です。漢字にすると、文の中で中身のある言葉と同じ重さに見えてしまい、どこが大事な言葉なのかが分かりにくくなります。
パターン2では、それらをひらがなにしました。すると、「見直し」「誤字」「表記」「公開」など、中身を持つ言葉だけが漢字で残ります。漢字の部分を拾うだけで、文の要点が目に入るようになりました。
一方で、何でもひらがなにすればよいわけではありません。「確認」を「かくにん」、「誤字」を「ごじ」と書くと、言葉の切れ目が分からなくなり、かえって読みにくくなります。
私がひらがなにしている言葉
私は、次のような言葉をひらがなで書いています。
- 形式名詞:こと・もの・とき・ところ・ため
- 補助動詞:〜していく・〜してみる・〜しておく・〜してください
- 副詞・接続詞の一部:まず・とくに・ただし・および
- そのほか:できる・いただく・まで・など
中身を持つ言葉(名詞・動詞・形容詞の中心)は、漢字のまま書きます。この線引きをしておくと、記事ごとに書き方がぶれません。複数の人で書くサイトでは、この一覧を決まりとして共有しておくと、表記がそろいます。
まとめ
漢字にするかひらがなにするかで、文の中で目立つ言葉が変わります。形式名詞や補助動詞をひらがなにすると、中身を持つ言葉だけが漢字で残り、要点が目に入りやすくなります。ただし、中身を持つ言葉までひらがなにすると、言葉の切れ目が分かりにくくなります。

