【行政書士試験】商法の傾向と対策まとめ

商法・会社法
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行政書士試験では、商法から5題(問題36〜40)出題されます。

なお、商法・会社法は別の法律ですが、行政書士試験事務を実施する「行政書士試験研究センター」が「商法」と表記しているため、ここでは、商法に表記を統一しています。

ここで、直近の出題状況を確認してみましょう。

※商法に関しては、煩雑になるのを避けるため、細かい分類はしていません。



令和5年度

  • 問題36:商法(商行為)
  • 問題37:会社法(設立>設立時取締役)
  • 問題38:会社法(株式>種類株式)
  • 問題39:会社法(機関>役員等の責任)
  • 問題40:会社法(機関>会計参与、会計監査人)

詳しくは後述しますが、商法の問題40は総合問題などが多く出題されます。

令和5年度の問題40では、機関から、会計参与、会計監査人について出題されています。取締役について押さえることができたら、次は監査役、会計参与、会計監査人についても守備範囲を広げられるのが理想です。

令和4年度

  • 問題36:商法(商行為)
  • 問題37:会社法(設立>設立時発行株式)
  • 問題38:会社法(株式>特別支配株主の株式等売渡請求)
  • 問題39:会社法(機関>株主総会)
  • 問題40:会社法(機関>会計参与)

令和4年度の問題40は、機関から会計参与について出題されました。遡ると2年連続で出題されていることがわかります。

令和3年度

  • 問題36:商法(商行為)
  • 問題37:会社法(設立>設立に係る責任)
  • 問題38:会社法(株式>株式の質入れ)
  • 問題39:会社法(機関>社外取締役、社外監査役)
  • 問題40:会社法(計算>剰余金)

令和3年度の問題40は、剰余金について出題されました。計算(資本金、準備金、剰余金)まで学習の範囲を広げるのは大変かもしれませんが、余裕がある方は学習するとよいでしょう。

令和2年度

  • 問題36:商法(商行為)
  • 問題37:会社法(設立)
  • 問題38:会社法(株式>自己株式)
  • 問題39:会社法(機関>株主総会)
  • 問題40:会社法(総合問題)

令和2年度の問題40は、「公開会社であり、かつ大会社」に関する問題です。株式(譲渡制限株式、発行可能株式総数)や機関(株主総会、取締役、会計監査人)から総合的な知識が問われています。

令和元年度

  • 問題36:商法(商行為)
  • 問題37:会社法(設立>出資の履行)
  • 問題38:会社法(株式)
  • 問題39:会社法(機関>取締役会)
  • 問題40:会社法(総合問題)

令和元年度の問題40は、「公開会社でない株式会社で、かつ、取締役会を設置していない株式会社」に関する総合問題です。株式や機関について問われています。

傾向と対策

行政書士試験において、商法・会社法に苦手意識を持っている方は多いと思います。特に会社法は条文が多く、出題数が4問ということで、最初から捨ててしまう人もいますし、そう教える人が少なくないのも事実です。しかし、整理してみると、問われる部分は限られていることがわかります。

  • 問題36:商法(商行為)
  • 問題37:会社法(設立)
  • 問題38:会社法(株式)
  • 問題39:会社法(機関)
  • 問題40:会社法(その他)

まず、条文数が少ない商法について学習をするのをおすすめします。

その上で、会社法全体像を見てみます(この時点で深く見る必要はありません)。次に、株式会社ができるまでの手続等について定めている「設立」、株式について定めている「株式」、株主総会や取締役などについて定めている「機関」について学習します。

問題40は、直近だと機関から問われることもあれば、計算(資本金、準備金、剰余金等)から問われることもあれば、各分野横断しての総合問題が出題されることもあります。問題40について、学習するのは難しいと思うので、まずは、商法(商行為)、会社法(設立株式機関)という基本知識について学習するのをおすすめします(これで意外と絞り込むことができました)。

SOMEYA, M.

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東京都生まれ。沖縄県在住。主に行政書士試験対策について発信しているブログです。【好き】沖縄料理・ちゅらさん・Cocco・龍が如く3

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