【行政書士試験】憲法の傾向と対策まとめ

憲法
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行政書士試験の択一式問題では、憲法から5題(問題3〜7)出題されます。

ここで、直近の出題状況を確認してみましょう。



令和5年度

  • 問題3:人権(基本的人権)
  • 問題4:人権(国務請求権)
  • 問題5:統治(罷免・解職)
  • 問題6:統治(国会)
  • 問題7:統治(財政)

令和5年度は、例年と比べ、統治の割合が高いのが特徴でした。その分、問題3の人権において、さまざまな人権の分野を横断して判例知識が問われる出題が見られました。

令和4年度

  • 問題3:人権(表現の自由)
  • 問題4:人権(職業の自由)
  • 問題5:人権(適正手続)
  • 問題6:統治(内閣)
  • 問題7:統治(司法)

令和4年度は、問題3において、判旨が掲載され、判断基準が問われる問題が出題されました。前半にこのような思考が求められる問題が出題されたので、基本的には後回しにして、1周終わってから着手するのが賢明な判断だと思われます。

令和3年度

  • 問題3:人権(損失補償)
  • 問題4:人権(新しい人権)
  • 問題5:人権(政教分離)
  • 問題6:統治(国会)
  • 問題7:人権(参政権)

令和3年度は、コロナ禍真っ只中ということもあり、「インフルエンザウイルス感染症まん延防止のための予防接種を実施されたところ、重篤な副反応により死亡したXの遺族が損害賠償もしくは損失補償を請求する」といった設定の問題が出題されました。

なお、この年は、一般知識等科目(現:基礎知識)でも「日本における新型コロナウイルス感染症対策と政治」についての問題が出題されています。

令和2年度

  • 問題3:人権(人身の自由等)
  • 問題4:人権(表現の自由)
  • 問題5:統治(国会)
  • 問題6:統治(衆議院の解散)
  • 問題7:人権(人身の自由等)

令和2年度は、問題3が穴埋め問題となっていたのが特徴です。題材は、図書等の閲読の自由が争われた「よど号ハイジャック新聞記事抹消事件」です。

令和元年度

  • 問題3:統治(国会)
  • 問題4:人権(法の下の平等)
  • 問題5:人権・統治(選挙権・選挙制度)
  • 問題6:人権(表現の自由)
  • 問題7:人権・統治(公務員の人権・司法)

令和元年度は、問題5と問題7がそれぞれ選挙と公務員を題材にしながら、人権と統治側で聞かれるという出題がありました。たとえば、問題7は、人権(公務員の人権)や統治(裁判官の身分保障)が聞かれています。人権は判例、統治は条文知識が求められています。

傾向と対策

直近5年間では、人権が16問、統治が11問(うち重複が2問)ありました。

なお、問題1と問題2は基礎法学です。

人権と統治は、やや人権が多めといったところです。年によっても異なりますが、全5題のうち、人権から3題、統治から2題といった出題傾向があります。

対策を立てていきましょう。

人権は、主に判例知識が問われます。判例の結論部分、合憲か違憲かだけでなく、その理由付けの部分も覚えるのをおすすめします。もっとも、全体としては違憲の判決が少ないため、まずは違憲の判決を覚え、それがどのような理由で違憲とされたのかを押さえておきましょう。

統治は、主に条文知識が問われます。国会について定める41条以降、統治の分野は、できるだけ条文を読んでおくのをおすすめします。衆議院と参議院の違いや内閣の解散などは、中等教育でも学んでいることだと思うので、今一度整理をしておきましょう。

SOMEYA, M.

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東京都生まれ。沖縄県在住。主に行政書士試験対策について発信しているブログです。【好き】沖縄料理・ちゅらさん・Cocco・龍が如く3

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東京都生まれ。沖縄県在住。主に行政書士試験対策について発信しているブログです。【好きなもの】沖縄料理・ちゅらさん・Cocco・龍が如く3

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