【地理】インドと中国における産業別GDPの割合(運輸・通信業と農林水産業)

地理

今回のテーマは、インドと中国における産業別GDPの割合です。

それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。

次の図5は、インドと中国における2000年と2017年の産業別GDPの割合を示したものである。図5中のJとKはインドと中国のいずれか、凡例サとシは運輸・通信業と農林水産業のいずれかである。インドと運輸・通信業との正しい組み合わせを選ぶ問題です。

この問題は、考え方がいくつかあると思いますが、その中のひとつの方法を見てみましょう。

まず、サは、JとKいずれの国においても2000年から2017年にかけて減少しています。そして、シは、Jでは増加していますが、Kでは減少しています。

このことから、唯一増加しているシの国のJに注目します。産業は、経済が発展するにつれて高次化するため、インドと中国において、農林水産業が増えるということはありません。そのため、増加しているシは農林水産業ではない運輸・通信業であることがわかります。

インド

次に、JとKのどちらがインドまたは中国かを考えます。ここは、中国の通信業が発達していると予想するのも無理はないと思います。しかし、正解はインドになります。インドは、ヒンディー語のほかに英語も公用語のひとつです。そして、情報通信技術産業が進んでいます。さらに、アメリカの裏側に位置することから、アメリカで一日の仕事が終わったあとにインドが仕事を引き継ぐといったことが可能です。このような背景もあり、インドは運輸・通信業の割合が増加しています。

今回の問題は、インドで通信業が発達していることを理解しているかが問われています。

参考:外務省: チャレンジ41か国語~外務省の外国語専門家インタビュー~

今回わかったこと

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