今回のテーマは、化石燃料と再生可能エネルギーの発電量です。
それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。
次の表1は、いくつかの国における化石燃料と再生可能エネルギーについて、発電量と総発電量に占める割合を示したものである。表1をもとに環境への負荷について話し合った、先生とリナさんたちとの会話文中の下線部e〜gについて、正誤の組み合わせとして正しいものを、後の①〜⑧のうちから一つ選べ。
この問題は、表を読み取る問題です。事前の知識が要求されるわけではないので、誰もが解けるチャンスはありますが、反対にいうと、試験現場で表を読み取る力が求められます。
eについて、国別でみた環境への負荷は、化石燃料を使った発電量になります。中国が最も大きくなるので、正しいです。
fについて、1人当たりでみた環境への負荷は、国のおよその人口を知っておく必要があります。ここは、事前の知識が要求されるところですが、難しいものではないと思います。中国の人口が約14億人なので、発電量を14で割ってみます。そして、アメリカの人口が約3億人なので、発電量を3で割ってみます。同じように人口で割ると、アメリカ合衆国が最も大きくなるので、正しいです。
gについて、発電量の構成比でみると、環境への負荷が最も小さい構成比、つまり再生可能エネルギーの割合が高いのはカナダなので、ドイツというのは誤りです。
問題の選択肢としては、②が正解になります。