ここでは,琉球大学(医学部医学科を除く,以下同じ)に合格するための共通テストの古文の対策方法について解説します。あくまで一例なので,参考にしてみたり,「自分はこう思う」という方は,ぜひ自分の方法で対策してみてください。
国語は大問が増えるなどの変更点がありますが,そのうち古文は配点が50点から40点になるだけなので,詳細については割愛します(詳細は「現代文」の記事をご覧ください)。
古文単語の共通テスト対策
大問4では,古文単語の意味が問われます。学校で配られる単語帳で十分なので,古文単語を覚えましょう。もし,単語帳がない場合は,書店等で300語前後の古文単語帳を入手するのをおすすめします。
いいずな書店や桐原書店のものが定番です。私は,「最近の〜」のような,いかにも権威を感じさせるがある文章だったり,単語とイラストが合っていなかったりするのがあまり合わなかったので,最終的には,『速読古文単語』(Z会)を使っていました。シンプルでわかりやすくておすすめです。
文法の共通テスト対策
単語の次は文法です。学校でワークのようなものをやっているなら,それで十分です。もし,古典文法に苦手意識を持っているなら,『富井の古典文法をはじめからていねいに』(ナガセ)や『望月光の古文教室 古典文法編』(旺文社)などを読んでみるとよいでしょう。富井先生の本は,少しギャグ要素が多いため,大人っぽい方は苦手かもしれません。どうしても読者の対象が高校生なので,ウケ狙いのような本が多いですが,高校生の感覚ってこんな子どもだっけと思うことはよくあります。
また,最近だと『岡本梨奈の 1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本』(KADOKAWA)も人気です。スタサプで岡本先生の講義を受けている方などは,こちらを選んでもよいでしょう(「古文単語&古文常識編」や「読み方編」もあります)。
古文読解の共通テスト対策
いよいよ,古文読解です。古文をどのように読むかは,参考書を活用するのをおすすめします。先ほどの流れで『富井の古文読解をはじめからていねいに』(ナガセ)や『望月光の古文教室 古文読解編』(旺文社)などがあります。
また,共通テストの解き方まで言及しているものに,岡本梨奈『きめる! 共通テスト古文・漢文 改訂版』(Gakken)があります(改訂版はスタディサプリの岡本梨奈先生が書かれています)。余裕があったら読んでおくと心強いです。
なお,古文常識についてですが,共通テストを考えると,別途用意するほどではなく,古文読解の後半の方に書かれている内容を押さえれば十分だと思います。もし,古文常識について興味があるという方は,別途古文常識の本を読んでみるとよいでしょう(「好きこそものの上手なれ」です!)。
共通テストの問題集
ひととおりインプットができたら,問題集を使って演習をするのをおすすめします。ただ,もしインプットがひととおり終わったのが9月以降の場合は,いきなり過去問を使ってしまってもかまいません。
問題集は,『古文レベル別問題集 1〜3』(ナガセ)をおすすめします。可処分時間がある方は,共通テストの高得点を目指す『4』までやってもよいでしょう。著者は富井先生で,前述の文法や読解の部分が端的に書かれており,とても読みやすくなっています。また,『古文上達 基礎編』(Z会)も定番の良書です。知識が整理されているので,おすすめできる一冊です。
共通テストの過去問
9月くらいからは,過去問を使った演習をしましょう。過去問は,『共通テスト過去問研究』(教学社),または『共通テスト過去問レビュー』(河合出版)がおすすめです。いわゆる「赤本」と「黒本」です。
一般的に黒本の方が解説が詳しいと言われています。ただ,最終的には好みなので,書店に行って確認するよにしましょう。個別試験対策ではおそらく赤本を使うことになるので,赤本の解説などの雰囲気に慣れておくという考え方もあります。
共通テストの模試
12月くらい,ひととおり共通テストの過去問がわかってきたら,本試験形式の演習をするために,各出版社から発売されている模試を活用するのをおすすめします。代表的な模試として,『共通テスト総合問題集』(河合出版),『共通テスト実戦問題集』(駿台文庫),『共通テスト実戦模試』(Z会)があります。琉球大学の合格点を考慮すると,河合塾の『共通テスト総合問題集』でよいでしょう。ほかの2つだと,本試験のレベルを超えていて負荷がかかりすぎるように感じます。
まとめ
琉球大学に合格するための共通テストの古文の対策方法について解説してきました。古文は,外国語と言われます。配点が40点なので後回しになりがちですが,対策しなければ絶対に点数が取れるようにはなりません(国語でもっとも苦手にしている方が多い分野でもあります)。少しずつでかまわないので,単語,文法と学習を進めていきましょう。