今回も、地理の共通テストレベルの問題を解けるようになるのが目標です。
今回のテーマは、洪水災害です。
それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。
カナダ、コロンビア、ボリビア、メキシコにおける洪水災害の時期別発生割合を示したもの。
サ〜スは、3〜5月、9〜11月、12〜2月のいずれか。
今回は、同じアメリカ大陸が舞台なので、緯度から特徴を考えていきましょう。
その前に、問題文では、「カナダ、コロンビア、ボリビア、メキシコ」と並んでいますが、どの国がどの位置かわかりますか? 確認しておきましょう。ただ、今回は、国名がわからなくても、緯度からどのような特徴があるかわかれば解けるようになっています。
最初に、カナダを見てみましょう。壮大な景色がきれいです。
カナダは、高緯度にあるので、冬は雪が積もっています。
春になると、この雪が溶けて洪水になります。
このことから、シは、3〜5月であることがわかります。
次に行く前に、ここで赤道の場所を示します。
これで、赤道からの位置関係がわかりやすくなりました。
続いて、メキシコを見てみましょう。これは、首都のメキシコシティです。
メキシコというと、ラテンや食べ物をイメージする方が多いと思います。
または、スラムなどを想像する方もいると思います。
ここで、緯度に注目すると、日本の沖縄から九州あたりと近いのがわかります。
そうすると、想像できるのが夏の「台風」です。カリブ海やメキシコ湾などで発生するものは、「ハリケーン」といいます。ベンガル湾などでは「サイクロン」といいます。
夏の時期、メキシコは多くのハリケーンの被害に遭います。
すでに6〜8月はわかっているので、スが、9〜11月であることがわかります。
赤道直下のコロンビアは、年中降水量が多くなります。つまり、年中洪水災害が多いことが予想できます。グラフもすべての季節が同じような割合で洪水災害があります。
最後は、ボリビアです。
ボリビアってどんな国かわかりますか?
きちんと勉強していて、南アメリカ大陸のひとつひとつの国々の特徴を押さえていた方はすばらしいです。でも、多くの方は、ボリビアと聞いてどのような国か想像できないと思います。
また、今回はたまたまわかっても、これがヨーロッパ諸国、アフリカ諸国となったら、小さな国の特徴を捉えることは難しいはずです。
参考までに、「ボリビアは南米中央部に位置する国で、アンデス山脈、アタカマ砂漠、アマゾン流域の熱帯雨林など多様な環境が特徴」とのことです。
参考:世界における最近の自然災害 : 防災情報のページ – 内閣府
ここで注目したいのは、南半球は、北半球と夏と冬が反対になるということです。
北半球は夏に台風が多くあります。
つまり、南半球は、北半球が冬の時期に台風が多くなります。
このことから、サは、12〜2月であることがわかります。