沖縄県那覇市などで塾・予備校を使う前に知っておきたい裏側のこと

コラム

ここでは,沖縄県(那覇市など)で塾・予備校などを利用する前に知っておきたいことについて,塾や予備校の裏側の事情も含めて書いていきます。最初に断っておくと,この記事は,特定の塾や予備校を批判する目的で書いているわけではありません。

塾・予備校の形式について

塾・予備校には,集団塾と個別指導塾があります。集団塾は,集団で授業を行うもので,いわば学校が2つあるようなものです。個別指導塾は,1対1,または1対2で授業が進んでいきます。

集団塾は,生徒一人ひとりに合わせた授業をしてくれるわけではないので,勉強が苦手な方は,集団塾は避けておくのが無難です。勉強が苦手でまずは授業に追いつきたい,その次の段階として志望校合格を目指すという場合は,個別指導塾や管理型の塾を選ぶのをおすすめします。

もっとも,沖縄県内の塾を見てみると,多くは個別指導塾になっており,昔ながらの集団塾は数少ない印象があります。また,東進ハイスクールのように,自分のペースで映像授業を見て学習を進めるタイプもありますが,こちらも自分のペースで進められるという点では個別に近いものと考えられます。

塾・予備校の料金が不明であるという問題

塾・予備校は,慣習なのか,料金が不明であることがほとんどです。一部,新しくオンラインを中心に展開するところを除いては,ほとんどの塾・予備校が「問い合わせ」となっています。

このことについて,どう感じるかは人それぞれです。

マーケティングという観点から見ると,料金を表示せずに「問い合わせ」として,そこに問い合わせをしてきた人は「見込み客」と扱われます。そして,「面談」の中で塾・予備校に通う必要性を示され,子どもがやる気を見せてくれたことで「成約」という流れになります。

当初,格安だと思っていた費用も,必要性が乏しい授業を追加し,夏期講習や冬期講習,模試といったオプションを加えることでどんどん費用が増加していきます。

たしかに,直営校なら本社のノルマがあったり,フランチャイズ(FC)なら教室長(多くはオーナー)の売上に直結するために,塾・予備校がコースを売るのは仕方がないことです。しかし,必要性があるのかということを考えると,それは再考の余地があると言えるでしょう。

塾・予備校に依存する危険性

私は実際に,沖縄県で展開している大手個別指導塾や家庭教師も扱う個別指導塾などを見てきました。そこで思ったのは,塾・予備校に依存するのは危険だということです。

まず,塾・予備校に入る際は,多くの場合,生徒(塾生となる方)と保護者,教室長の3人ほどで面談を行います。ここでは,生徒の学習状況から目標を定め,コースが決められます。コースに不要なものが含まれていないか疑義はありますが,ここは譲って適正なコースが決められたとしましょう。

次に,授業は講師(多くは大学1〜4年生の学生アルバイト)が進めます。このとき,講師が塾生の目標を把握して授業を進めていることは,講師自身が面談をしていない限り,まずありません。なぜなら,講師は,塾生の前回までの進捗を確認したうえで今回の授業を進め,授業が終わったら報告書を書き,次回の引き継ぎをすることに手一杯で,とてもではありませんがそんな余裕はないからです。

もちろん,塾生がどの中学/高校(公立または私立)に行っているかくらいは把握していることもありますが(これすら不明のことも少なくありません),長期の目標を把握していることはありません。

塾・予備校では,授業の穴が空かないように臨時に担当する講師を決めて,塾生にはそれらしい理由をつけて,先生が変わるということが常体化しています。講師にとっては,常に木を見て森を見ずの状態が続き,塾生はそんな事情があるとは知らないまま授業が続いていくということです。

勉強での成果を出すには,短期と長期の目標を設定し,常に修正しながら進めていくことが必要です。報告書による引き継ぎを追うことに手一杯の講師たちにこのようなことができるでしょうか。

私は,特定の塾・予備校を責めるつもりはありません。しかし,料金体系がいまだ不明確であったり,指導方法に不備がある状態については,考える余地があるのではないかと考えています。

琉双舎

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沖縄発の高校/大学受験向けの個人指導塾・家庭教師「琉双舎」の公式サイトです。

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