【地理】昼夜間人口比率(東京都心の中央区、東京郊外の調布市、地方都市)

地理

今回のテーマは、昼夜間人口比率です。

それでは、実際に出題された問題を見てみましょう。

 

昼夜間人口比率

昼夜間人口比率とは、夜間人口100人あたりの昼間の人口の割合です。100を超えると昼間の人口が多く、100を下回ると夜間の人口が多い、つまり住民が多いことになります。

このことを意識して見ていきましょう。

参考:統計局「昼夜間人口比率」

 

まず、東京都心部は、東京都内や周辺の県から人口が多く流入します。そのため、昼夜間人口比率は、100を大きく上回ります。

 

東京都

東京都以外に住んでいる方のために補則すると、東京都と言っても、多くの方が想像する東京はほんの一部です。東京23区と呼ばれる東京の半分の中でもそのまた一部、地図だと新宿区や渋谷区の文字が見えるあたりが都会です。それ以外は、地方都市またはそれ以下と言っても過言ではありません。

 

中央区

今回の問題では、東京都心の中央区があげられていました。地図だと、東京湾の付近、「東京」の文字のあたりが中央区です。最近は湾岸部にいわゆるタワーマンションなどができているので人口は増えていますが、基本的には住むというより働きに出る場所と言えます。

 

調布市

次は、東京郊外です。問題では、調布市があがっていました。のどかな場所です。東京郊外は、昼間の人口より夜間の人口が多くなります。昼間は、都心部に通勤などをして、夜は郊外に戻るということです。すごくかんたんにいうと、都心部より家賃が安いのが理由です。

 

東京郊外

このことから、東京郊外の昼夜間人口比率は100を下回ります。

 

地方都市

地方都市は、県内の人口が流入します。問題では、福岡市と秋田市があげられていました。多くの人が流入するので、昼間の人口が増えます。ただ、地方都市は、夜間の人口も多いので、つまり地方都市に住んでいる方も多いので、東京都心部のような極端な昼夜間人口比率にはなりません。

昼夜間人口比率は100を超える程度になります。

 

地方都市

また、地方都市と言っても、福岡市と秋田市では規模も違います。福岡市は、日本三大都市に次ぐ規模を持つ大都市です。一方、秋田市はそれほど大きな都市ではありません。そして、地方は、公共交通機関のインフラがそれほど発達していないところが多いので、自家用車による移動が多くなります。

「地方は車がないと生活できない…」という声を聞いたことがある方もいると思います。

 

沖縄県

私が今いる沖縄県も自家用車の割合が高く、モノレールやバスだけの移動はたしかに大変です。

これらの情報から問題を見てみましょう。

 

まず、昼夜間人口比率が圧倒的に高い①が中央区です。

次に、②と③の昼夜間人口比率が100を超えているので、地方都市と考えることができます。ここで、通勤・通学者が利用する主要な交通手段の割合を見ると、③が70.8%と高くなっています。そのため、③は、福岡県より公共交通機関が発達していない秋田市だとわかります。

そして、②が福岡県です。

最後は、昼夜間人口比率が100より低い東京郊外の調布市が当てはまります。

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