琉球大学に合格するための数学IAの共通テスト対策

高校生

ここでは,琉球大学(医学部医学科を除く,以下同じ)に合格するための共通テストの数学IAの対策方法について解説します。あくまで一例なので,参考にしてみたり,「自分はこう思う」という方は,ぜひ自分の方法で対策してみてください。

数学IAのインプット

数学と英語は,得意な方と苦手な方がはっきり分かれる分野です。ここでは,苦手な方でも始められるようにします(得意な方は途中からお読みいただければと思います)。

数学の教科書は,講義にあたる部分がないので,苦手な方は教科書だけで理解するのは難しいと思います。これは教科書が悪いというわけではなく,そもそも教科書は要点や問題が書いてあって,解説部分は先生が担っているという構造があります。そのため,一度授業が終わったあとに教科書で学んでいくのは,数学が得意な方はもちろん,苦手な方はほぼ不可能になってしまいます。

そこで,映像授業や参考書を活用しましょう。

数学IAの映像授業は,『Try IT(トライイット)』をおすすめします。数学IAについては賛否はありますが,私はとてもわかりやすいと思いました。もっとも大切な基礎の部分から理解できます。また,ここでは余談になりますが,数学ⅡB以降は,浅見尚先生が担当されています。こちらも素晴らしい授業だと思います(これが無料というのは本当にすごい時代です)。

参考書を利用したい方は(または併用したい方は),きさらぎ ひろし『やさしい高校数学』(Gakken)をおすすめします。先生と生徒の会話で基礎から学習できます。ページ数は多いですが,文章が詰まっているわけではないので,かんたんに読み進められると思います。

先生と生徒の会話調が苦手という方は,『チャート式 基礎と演習数学』(数研出版)もおすすめです。いわゆる「白チャート」は(他のチャート式と異なり),問題に入る前の導入として解説がしっかり書かれているので,初学者または授業の理解が追いつかない方でも使うことができます。

ほか,馬場 敬之『初めから始める数学』(マセマ)も初学者の方の定番です。ただ,デザインや文体が苦手という方もいると思います。参考書は人それぞれ相性があるので,「こういうノリは苦手」という方は,世間の評価は気にせず,自分に合ったものを使うようにしましょう。

参考書を使った学習をするときは,1周目から完璧を目指すのではなく,わからないところがあっても気にせず読み進めることです。このとき,わからないところはふせんを付けるなどすると,2周目以降に重点的に学習すべきところが見える化されます。

私は,「Try IT」で映像によるインプットをしたあと,『やさしい高校数学』も使いました。ここに辿りつくまでに何冊もの参考書を使ってみました。

数学IAの共通テストの問題集

ひととおりインプットができたら,問題集を使って演習をするのをおすすめします。ただ,もしインプットがひととおり終わったのが9月以降の場合は,いきなり過去問を使ってしまってもかまいません。

問題集は,学校で配られたものがあればそれを使いましょう。もし,それらの問題集の解説を読んでもわかりにくい,またはわからないという場合は,市販の問題集を買うとよいでしょう。

問題集は,前述の,『チャート式 基礎と演習数学』(数研出版)をおすすめします。「チャート式は問題数が多い」と言われることがありますが,一見薄いとされる問題集も難易度ごとに分かれていて,合計すると結局変わらないまたはそれ以上の量になります。

たとえば,1周目はコンパス1つと2つ,2周目は1周目でわからなかったところとコンパス3つ,3周目はわからなかったところと発展(コンパス4つと5つ)をするのように分けて学習すると,難易度ごとに効率よく学習を進めることができます。

数学が得意な方は,『チャート式基礎からの数学』(いわゆる青チャート)を使って演習するのもよいでしょう。ただし,琉球大学の合格点を考えると,青チャートをマスターするのは,少しオーバーワーク気味なので,他の教科との兼ね合いも見ながら学習を進めていきましょう。

数学IAの共通テストの過去問

9月くらいからは,過去問を使った演習をしましょう。過去問は,『共通テスト過去問研究』(教学社),または『共通テスト過去問レビュー』(河合出版)がおすすめです。いわゆる「赤本」と「黒本」です。

一般的に黒本の方が解説が詳しいと言われています。ただ,最終的には好みなので,書店に行って確認するよにしましょう。個別試験対策ではおそらく赤本を使うことになるので,赤本の解説などの雰囲気に慣れておくという考え方もあります。私は,数学は「黒本」を使っていました。

数学の共通テストは,インプットができたとしても,独特の形式に慣れることが必要です。もし,過去問が解ける方は過去問を中心に演習を積み重ねましょう。

一方,過去問が難しいという方は,志田晶『数学I・Aの点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA)などを使って共通テスト対策をするのをおすすめします。ただし,本書は基礎から解説しているといっても,まったくの基礎の部分が解説されるわけではないので,基礎のインプットは前述の『Try IT』や『やさしい高校数学』を使うのをおすすめします。その上で,本書を使うと理解が深まり,さらに共通テストの形式にも対応できるようになります。

本書に限ったことではありませんが,自分のレベルと合わないときに「難しい」とレビューを書くのはかんたんなことです。しかし,大切なのは,自分の理解度がどの程度であり,どのようなものを使うのかを知ることだと思っています(批判するだけはかんたんなのです)。

数学IAの共通テストの模試

12月くらい,ひととおり共通テストの過去問がわかってきたら,本試験形式の演習をするために,各出版社から発売されている模試を活用するのをおすすめします。代表的な模試として,『共通テスト総合問題集』(河合出版),『共通テスト実戦問題集』(駿台文庫),『共通テスト実戦模試』(Z会)があります。琉球大学の合格点を考慮すると,河合塾の『共通テスト総合問題集』でよいでしょう。ほかの2つだと,本試験のレベルを超えていて負荷がかかりすぎるように感じます。

まとめ

琉球大学に合格するための共通テストの数学IAの対策方法について解説してきました。私自身,経験がありますが,数学は最初の一歩が大変な科目です。1回でわからなくて当たり前という気持ちで,何度もテキストを読み,問題を解き,理解を深められるようにしましょう。

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