健康保険法の総則について学習します。今回から、社労士の試験範囲の後半である社会保険関係の科目に入ります。健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法など苦戦する方が多い部分です。まずは基礎となる法律をおさえて、余裕があれば過去問で問われやすい規則もおさえられるようにしましょう。
健康保険法は、全11章で構成されています。今回は、健康保険法の全体について定めている総則を見ていきましょう。
目的
健康保険法の目的条文です。「業務災害以外の」となっているのは、業務災害の場合は、労災法が適用されるからです。社労士の試験範囲の法律をそれぞれ分断すると暗記が大変になってしまうので、できるだけ関連づけて理解記憶していくのをおすすめします。
基本理念
健康保険法の基本理念です。健康保険制度は、高齢化の進展や社会経済情勢の変化等に対応し、常に検討が加えられ、給付の内容や費用の負担の適正化などを図りつつ、実施されるというのは、社労士試験の学習をしていないとなかなか理解できるところではないと思います。このようにして、私たちの身近な健康保険制度がつくられて、そして改正されていくということを頭にとどめておきましょう。
次の3条は定義について定めていますが、定義だけをあげても丸暗記になってしまうため、健康保険法を学習する中で用語が出てきたときに定義を確認していくことにしましょう。
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