今回は、社労士試験の受験生のための年末年始の過ごし方についてお話したいと思います。もちろん、抱えている事情はそれぞれ異なりますし、あくまで個人的な意見なので、参考にする程度でかまいません。
そんな年末年始の息抜きのお供としてお付き合いください。
まず、普段の仕事等で思うように学習が進まなかったという方は、年末年始の時間を使って、追いつけるように調整しましょう。学習の進め方はさまざまです。私はLECさんの講座を使っていたので、科目ごとに進めて、徴収法あたりで年末を迎えた記憶があります。反対に、全範囲を少しずつ学習していくという方もいらっしゃると思います。誰かに合わせる必要はないので、ご自身の学習の進め方に沿って、当初の予定どおりのスケジュールに追いつけるようにしましょう。
もっとも、年明け以降も当初予定していたペースで学習を続けることが難しい方は、この機会にペースを軌道修正させるのもひとつの手です。社労士試験の受験生の多くは社会人です。私もそうでした。仕事をしながら、学習を進めるという大変さはよくわかります。仕事と同じで思うように進まないこともあると思います。そのようなときは、計画自体を変更して、再開しましょう。
次に、自分の思うペースで学習できたという方はすばらしいです。年末年始は、同じように学習を続ける、または先に進めるのはストップして、今まで学習した範囲を振り返るというのもおすすめです。変形労働時間制のそれぞれの違い、みなし労働時間制の要件の違い、安全衛生管理体制、労災保険や雇用保険の体系など、理解したうえで記憶を定着させるのは大変だと思います。いまのうちに、ひとつずつ整理していくと、後半戦の年金も余裕をもって学習ができるようになります。
最後に、年が明けると、多くの方の場合、いわゆる社会保険科目、健康保険法や厚生年金保険法などの学習がはじまります。健康保険では高額療養費制度、厚生年金では特別支給の老齢厚生年金など、制度が複雑、労働科目と比較して壁にぶつかる方が多いと思います。基本書を見ると、学習量がとても多く感じますが、核となる部分は意外とシンプルなものです。規則や附則など枝葉の部分に目を奪われると全体像が見えなくなってしまうので、基本となる法律をおさえるようにしましょう。
年末までお疲れ様でした。ここで休んで、年始から次の試験に向けて進んでいきましょう。