こんにちは、午後の部の動画の1周目が一通り終わりました。とはいえ、後ほどお話しするように、「まだまだできていないこと」も多くあります。今回は少し趣向を変えて、これまでの講義を振り返りながら、制作していて感じたこと、うまくいった点や今後改善したいことなどをお話していきたいと思います。
コンテンツ制作の振り返り
民事訴訟法・民事執行法・民事保全法
このYouTubeは、午後の部からスタートしました。民訴系3法にあたるこれらの科目は、条文の構成どおりに進められたこともあり、比較的うまく解説できたかなと思っています。
供託法
供託法は、構造そのものが独特な法律ですよね。なので、「供託法」だけでなく「供託規則」まで含めて丁寧に解説するようにしました。こちらも比較的よくできたと感じていますが、民法494条以下に出てくる供託、滞納処分との関係、権利供託・義務供託、さらに先例との関係などにはまだ触れていないため、今後追加していく予定です。
司法書士法
司法書士法は、本試験で1問しか出題されないとはいえ、供託法と並んで確実に得点したい科目です。そのため、章ごとに動画を分けて制作しました。この科目もうまくまとめられたと思っています。
不動産登記法
不動産登記法は、午後の部でもボリュームの大きな科目のひとつです。
総論については、全体像を意識しながら解説することができましたが、各論、特に所有権や抵当権などについては、実体法である民法の理解が不可欠です。そのため、「不動産登記法としてどこまで言及するか」という部分で悩みながらの制作となりました。また、1周目では政令・規則・先例といった細かい手続面についてあまり触れられていないため、2周目で補強するつもりです。
商業登記法
商業登記法についても、総論は不動産登記法と同様に全体像から解説しました。ただ、各論、特に株式会社などについては、やはり会社法の理解が不可欠であるため、まずは概論のみにとどめています。
今後は、会社法の実体法部分と、それに対応する商登法の手続部分とをセットで解説する動画が、視聴者にとって理解しやすいスタイルになると感じています(動画を分けるかどうかは検討します)。
今後の制作について
今後はまず、以下の内容を優先して制作していきます。
- 会社法と商業登記法(セットで解説)
- 民法と不動産登記法(該当部分のつながり)
このYouTubeチャンネルの動画は、公開する1〜6か月前に作っているため、この動画をご覧いただく頃には、すでにある程度進んでいるかもしれません。ただ、「こんなテーマがほしい」など、ご要望があれば、ぜひコメントで教えてください。今後の参考にさせていただきます。
コンテンツ制作に込めていること
私自身、今も多くの基本書を読みます。
でもその中で感じるのが――「条文や判例が大事だといいながら、そこにたどり着く前が長い!」ということです。
もちろん、学問的な説明も大切だとは思いますし、予備校などで導入部分を丁寧に解説する意図もわかります。しかし、たとえば民法総則の「民法とは何か」で何十ページもかけるのは、受験生目線ではちょっと長いなと思うことがあります。
このあたりは、人によって感じ方はそれぞれ異なると思うので、私自身は、自分なりにこういったものがあるといいなというものを制作していきたいと考えています。根抵当権に初めて出会ったときの恐怖や法に対して斜に構えた著者の記述に苛立つ気持ちはよくわかります。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
本試験に合格するまでの間、引き続き、一緒に進んでいけたらうれしいです。