行政書士試験は、法律系科目46題(うち択一式42題、多肢選択式3題、記述式3題)、基礎知識14題(うち文章理解3題含む)、全部で60題出題されます。
ここでは、全体のインデックスとして、各科目の内訳を紹介します。詳細についてはそれぞれのリンクをご参照ください。
基礎法学
基礎法学からは、2題(問題1〜2)出題されます。
直近の出題傾向を見ると、問題1が法学書からの引用(穴埋め問題)、問題2がある科目であったり、総合問題について問われる傾向にあることがわかります。
憲法
憲法からは、5題(問題3〜7)出題されます。
人権と統治は、やや人権が多めといったところです。年によっても異なりますが、全5題のうち、人権から3題、統治から2題といった出題傾向があります。
行政法
行政法からは、18題(問題9〜26)出題されます。
行政法は、他の科目と比較して、特に判例知識が重要になります。特に行政救済法では、どのような事案で、どのような理由で、どのような結果があったのかを押さえておくようにしましょう。
民法
民法からは、9題(問題27〜35)出題されます。
民法は約1,000条と学習範囲が幅広いので、まずは基本書等で全体像を見てみましょう。そのあとに、総則、物権、債権、親族、相続といったように徐々に細かく見ていくのをおすすめします。
商法
商法からは、5題(問題36〜40)出題されます。
まず、条文数が少ない商法について学習をするのをおすすめします。次に、株式会社ができるまでの手続等について定めている「設立」、株式について定めている「株式」、株主総会や取締役などについて定めている「機関」について学習します。
多肢選択式
多肢選択式問題は、憲法から1題、行政法から2題、合計3題(問題41〜43)出題されます。概ね、憲法は判例、行政法は1題が判例、もう1題がその他の知識を問う問題が出題される傾向があります。
記述式
記述式問題は、行政法から1題、民法から2題、合計3題(問題44〜46)出題されます。
行政法は、行政手続法や行政事件訴訟法から条文に沿った形でスタンダードな問題が出題される傾向があります。一方、民法は、2題のうち、1題は主要な分野から出題されることが多く、もう1題が比較的細かい分野から出題される傾向があるようです。
基礎知識
「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」(基礎科目)から14題(問題47〜60)出題されます。令和6年度から出題される内容が若干変更されるため、抵抗を感じる方がいるかもしれませんが、「行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令」に限定されるため、対策はしやすくなったと思います。
※以下の記事は「文章理解」は除外しています。