経営事項審査

【建設業】技術検定制度の見直しによる技士補制度の創設

「新・担い手3法」の内容のひとつとして「技術検定制度の見直し」があります。これによって,新しく「技士補制度」が創設されました。

「技士補制度」とは

技士補制度の創設

「新・担い手三法について」 – 国土交通省

これまで,1級技師/2級技士になるには,それぞれの級に応じた学科試験と実地試験に合格する必要がありました。両方に受かってはじめて1級技士/2級技士になれました。

今回の改正によって,第一次検定(学科)に合格すると「技士補」としての称号が付与され,第二次検定(実地)に合格すると「1級技士/2級技士」の称号が付与されることになります。

技士補になるメリット

1級技士補の場合,監理技術者補佐(主任技術者+1級技士補)になることによって,経営事項審査の技術力(Z)において,4点の加点事由になります。また,この時点ですでに第一次検定に合格しているので,第二次検定に合格すれば1級技士の称号が付与されることになります。

2級技士補の場合,加点事由はありません。しかし,この時点ですでに第一次検定に合格しているので,第二次検定に合格すれば2級技士の称号が付与されることになります。また,初学者の方と比べて下知識がある状態なので,1級技士も目指しやすいと言えるでしょう。

1級技士補,2級技士補どちらの場合も,建設業者さんにとってはスキルのある働き手になりますし(特に1級技士補は加点事由にもなる),求職者さんからすると自身のスキルを証明することができるため(売り手市場になる),より有利な条件で働くことが可能になります。

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